お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛

まさかね、そんなことはないよね。

龍斗とまどかは病室を後にした。

「さてと、次は親父の再婚相手のところだな」

まどかは何を言われるんだろうとドキドキしていた。

マンションのインターホンを鳴らすと、応答があった。

「あら、龍斗さん、お久しぶり、真凜に会いに来てくださったの?」

「今日は結婚のご報告に伺いました」

「えっ」

「親父にもたった今、報告に行ってきました、まどかと結婚しました、婚姻届提出済みです、
お腹には俺の子供も授かったので」

真凜の母親は愕然とした。

「そんな、この女もあなたの財産目当てよ」

「まどかには、俺がプロポーズしたんです、ではこれで失礼します」

がっくりと肩を落とした義理の母親に挨拶をして、その場を後にした。

龍斗とまどかは車でマンションに向かった。

「ごめんな、嫌な思いをさせた」

「いえ、大丈夫です」

まどかは複雑な気持ちだった。
龍斗さんは好きな女性はいないのだろうか。