お前を必ず落として見せる~俺様御曹司の執着愛

二人で龍斗の父親の病室に入った。

「おお、龍斗、珍しいこともあるもんだな、お前がわしを見舞うとは」

「そんなことねえよ、今日は報告があって」

龍斗の後ろから、まどかが現れて、龍斗の父親木崎龍之介は驚いた表情を見せた。

「まどか、元気にしておったか」

「はい、ご無沙汰してしまい申し訳ありませんでした」

「今日は二人して、なんの用だ」

龍斗はまどかの腰を引き寄せ、言葉を発した。

「俺、まどかと結婚したんだ、すでに婚姻届も提出済みで、まどかのお腹には、
俺の子供もいる」

龍之介はわかっていたように笑顔を見せた。

「まどかがわしの娘か、これはめでたい、しかも孫まで」

「あのう、すみません」

「何を謝ることがある、何も問題はないぞ」

龍之介はまどかを手招きして、自分の側にくるように促した。

そしてまどかの手を握り「そうか、そうか」と頷いていた。

「親父、まどかに触れるな」

龍斗の言葉にまどかは不思議な気持ちを抱いた。
まるでヤキモチ妬いているみたい。