「何を弱気になっている? ケルントナー通りでのブラームスのデュオも、ここでのピアノ共演も、僕は全く手加減していない」
「ーー毎回、必死に食らいついて弾いてる。いっぱいいっぱいだ」
「当たり前だ。毎回いっぱいいっぱい全力で演奏するように、煽っているんだから」
「!? 言ってくれるぜ」
「コンクールの予選審査通過者は国内外から選抜された猛者ばかりだ。どんなスゴい奴が出場しているか、わからない」
ミヒャエルはぐうの音も出ない。
「エリザベートのヴァイオリン部門の覇者で、しかも周桜Jr.がピアノ伴奏。これはじゅうぶん利用できると思っている」
ミヒャエルは益々、詩月の強気に何も言えなかった。
「コンクール挑戦者を威圧するには、良い材料だろ」
「お前はホント、どこまで強気なんだ。見た目とのギャップに引くぜ」
「利用できるモノは最大限、利用しろ。チャンスは自分自身が掴みに行かなきゃ、掴めない。だから容赦はしない。全力で優勝を掴みに行け」
「ーー毎回、必死に食らいついて弾いてる。いっぱいいっぱいだ」
「当たり前だ。毎回いっぱいいっぱい全力で演奏するように、煽っているんだから」
「!? 言ってくれるぜ」
「コンクールの予選審査通過者は国内外から選抜された猛者ばかりだ。どんなスゴい奴が出場しているか、わからない」
ミヒャエルはぐうの音も出ない。
「エリザベートのヴァイオリン部門の覇者で、しかも周桜Jr.がピアノ伴奏。これはじゅうぶん利用できると思っている」
ミヒャエルは益々、詩月の強気に何も言えなかった。
「コンクール挑戦者を威圧するには、良い材料だろ」
「お前はホント、どこまで強気なんだ。見た目とのギャップに引くぜ」
「利用できるモノは最大限、利用しろ。チャンスは自分自身が掴みに行かなきゃ、掴めない。だから容赦はしない。全力で優勝を掴みに行け」



