詩月はカノンを弾き終え、脱落するようにピアノに俯せた。
詩月の肩が忙しく上下していた。
「ちょっと詩月、詩月」
ビアンカはそっと抱え起こしながら、「マスター、お水を」と叫んだ。
ミヒャエルが詩月の脇を抱えて立たせ、詩月の腕を肩に回し支えた。
「おい、大丈夫か。しっかりしろ」
「……ピアノがまとも……だと……余計な神経使……わないな……演奏に……集中で……きる……」
詩月は息を切らし、ぜいぜいと喉を鳴らしている。
「詩月、お水。大丈夫、えっとーー」
「そこのソファー開けて。詩月、座らせるから」
「ビアンカ、薬はシャツのポケットだ」
詩月は慌てる面々を知ってか知らずか、ぐったりしてソファーに身を委ねた。
ビアンカが詩月の口に、水をゆっくり流しこんだ。
「ほら、」
「緒方……大丈夫……しばらくじっと……してれば」
「ぜいぜいしながら、何言ってんの」
詩月の肩が忙しく上下していた。
「ちょっと詩月、詩月」
ビアンカはそっと抱え起こしながら、「マスター、お水を」と叫んだ。
ミヒャエルが詩月の脇を抱えて立たせ、詩月の腕を肩に回し支えた。
「おい、大丈夫か。しっかりしろ」
「……ピアノがまとも……だと……余計な神経使……わないな……演奏に……集中で……きる……」
詩月は息を切らし、ぜいぜいと喉を鳴らしている。
「詩月、お水。大丈夫、えっとーー」
「そこのソファー開けて。詩月、座らせるから」
「ビアンカ、薬はシャツのポケットだ」
詩月は慌てる面々を知ってか知らずか、ぐったりしてソファーに身を委ねた。
ビアンカが詩月の口に、水をゆっくり流しこんだ。
「ほら、」
「緒方……大丈夫……しばらくじっと……してれば」
「ぜいぜいしながら、何言ってんの」



