LIBERTEーー君に

辺りは悲鳴と叫び声と怒鳴り声などで騒然とした。

「……実力を出し切れなかったのは、君自身だ。誰のせいでもない」

「黙れ」

「上手くいかないたび……自分の不甲斐なさは棚に上げ、……そうやって誰かのせいにするのか」

「うるさい、うるさい、うるさい!!」

詩月は胸ぐらを掴まれたまま、ロベルトから目を逸らさない。

「……自分の実力は自分で証明するほかないだろ。認めてほしいなら、……認められるだけの演奏をする以外ないだろ」

「黙れ、黙れ!!」

ロベルトの眼は血走り、詩月の胸ぐらをさらに締め上げた。

「……どうしようもない……奴だな、……君は」

「黙れ!!」

ミヒャエルとビアンカが慌てて駆け寄った。

ミヒャエルが詩月の胸ぐらを掴んだロベルトの手を引き剥がし、詩月とロベルトの間に割って入った。

ビアンカがフラついた詩月の体を受け止めた。