LIBERTEーー君に

プロダクション職員たちは何を指して言っているのか、察したようだ。

「父は父、僕は僕です。それに父も活動が厳しいのは解っているつもりです。父も必要以上は連絡してきませんし」

「そのようですね。実にさっぱりしている」

「心配を表に出さないだけだ。宗月は詩月の現況をしっかり把握している」

ユリウスが静かに、口を挟んだ。

詩月は宗月がユリウスとマメに連絡を取っているのを知っている。

日本に居る詩月の母親にも、マメに連絡していることも。

「不器用だな……」

「お前自身が1番、不器用だ」

ユリウスは間髪入れずに言った。

プロダクションとの契約は小1時間ほどで終わった。

「今後のスケジュールについては、追々連絡を取り合い話し合いましょう。箇条書きの要望書は社に持ち帰らせていただきます」

プロダクション職員たちが帰った後、ユリウスが訊ねた。