ユリウスはひと通り話を聞き、1つ咳払いした。
「良い話だと思います。ですが何故、詩月に? クラシックのコンクールは今年に入ってからも幾つかありましたし、活動の場に窮している若い演奏者やアーティストは幾らもいるでしょう。その中で詩月を選んだ理由は何でしょうか」
「それは先日のブラームスコンクールを拝聴しまして。彼のピアノ伴奏の演奏に興味が湧きました」
「ヴァイオリンコンクールでヴァイオリン奏者ではなく、ピアノ伴奏者にですか」
ユリウスは嘲笑気味に訊ねた。
「ええ。あの曲のあの演奏は、詩月さんのピアノ伴奏なしには、あの演奏はなかった。ヴァイオリン奏者の実力云々ではなく、その『雨の歌』はもうあの演奏を越える演奏はないと。あのピアノ伴奏以外はないと」
ユリウスの隣で詩月も、ひと言言いたげにしていた。
「それで、様々な情報を集め、調査し何度も社内会議を行い検討し、決定しました」
「良い話だと思います。ですが何故、詩月に? クラシックのコンクールは今年に入ってからも幾つかありましたし、活動の場に窮している若い演奏者やアーティストは幾らもいるでしょう。その中で詩月を選んだ理由は何でしょうか」
「それは先日のブラームスコンクールを拝聴しまして。彼のピアノ伴奏の演奏に興味が湧きました」
「ヴァイオリンコンクールでヴァイオリン奏者ではなく、ピアノ伴奏者にですか」
ユリウスは嘲笑気味に訊ねた。
「ええ。あの曲のあの演奏は、詩月さんのピアノ伴奏なしには、あの演奏はなかった。ヴァイオリン奏者の実力云々ではなく、その『雨の歌』はもうあの演奏を越える演奏はないと。あのピアノ伴奏以外はないと」
ユリウスの隣で詩月も、ひと言言いたげにしていた。
「それで、様々な情報を集め、調査し何度も社内会議を行い検討し、決定しました」



