セミファイナルを通過し、ファイナル進出した、ファイナリストになった。
詩月はそのことを貢もミヒャエルも誇るべきだと思う。
審査の評価が過大評価だったとしても、自分のピアノ伴奏が貢とミヒャエルの評価に影響しているとしても。
貢とミヒャエルは確かにセミファイナルを通過し、ファイナルに進出したのは事実なのだから。
詩月は貢とミヒャエルに、本番前どうしても言っておきたいことがあった。
「安坂さん、言いましたよね。『お前には負けたくない』と。ミヒャエル、君はこう言ったんだ。『お前のヴァイオリンを弾いた時、思ったんだ。コンクールで弾くならチャイコンがいい』と」
貢とミヒャエルは、ハッとした。
思い出したようだ。
「だったら、安坂さん。聴かせてください、貴方の渾身の演奏を」
「周桜……」
「ミヒャエル、僕のヴァイオリンで弾いたチャイコフスキーよりも凄いチャイコフスキーを演奏してみろよ」
詩月はそのことを貢もミヒャエルも誇るべきだと思う。
審査の評価が過大評価だったとしても、自分のピアノ伴奏が貢とミヒャエルの評価に影響しているとしても。
貢とミヒャエルは確かにセミファイナルを通過し、ファイナルに進出したのは事実なのだから。
詩月は貢とミヒャエルに、本番前どうしても言っておきたいことがあった。
「安坂さん、言いましたよね。『お前には負けたくない』と。ミヒャエル、君はこう言ったんだ。『お前のヴァイオリンを弾いた時、思ったんだ。コンクールで弾くならチャイコンがいい』と」
貢とミヒャエルは、ハッとした。
思い出したようだ。
「だったら、安坂さん。聴かせてください、貴方の渾身の演奏を」
「周桜……」
「ミヒャエル、僕のヴァイオリンで弾いたチャイコフスキーよりも凄いチャイコフスキーを演奏してみろよ」



