LIBERTEーー君に

ミヒャエルはビアンカに言われて、詩月から渡されたスケジュール表を見返した。

「確かに、とんでもないな」

2人分のピアノ伴奏がどれだけ大変か、詩月は解っているだろうに何故、貢のピアノ伴奏まで引き受けたのか。

ミヒャエルには理解できなかった。

「ミヒャエル。詩月は体、大丈夫?」

「……あっ」

ミヒャエルはすっかり忘れていた。

「そうだった。あいつは……」

スケジュール表には、ユリウスとエィリッヒとの時間が入れてあるものの、2倍として見ると笑えなかった。

貢との打ち合わせがようやく終わったのは、約1時間半後だった。

ミヒャエルはスケジュール表を2人の前に広げて、ドカリと椅子に座った。

「これだけのスケジュールを実際、お前はこなせるのか」

単刀直入に切り出した。

「普通なら大丈夫だろうけど」

詩月の声に抑揚はない。