「いいの? でも忙しいでしょ? 執務とか大丈夫?」
エルは次期国王になる事が決定しているから、国王の執務を引き継いで今は多忙だと聞いている。
「昔に比べれば大分余裕が出てますよ。妨害する貴族も減りましたしね」
「ああ〜……。なるほど……」
以前はエルの妨害ばかりしていた神殿派貴族達が王族派に転向したので、執務がスムーズに進むようになったらしい。
「ですから、時間は調整すれば大丈夫なんですよ。なのでサラ、今度子供達も一緒にお出かけしてみませんか?」
「え?! ほんと!? うん、嬉しい! 絶対行く!!」
エルからの嬉しいお誘いに、私は笑顔で頷いた。