いつもキリッとしたエルと子供達を可愛がるエルとのギャップに、私はドキドキしっぱなしだ。どんどんエルを好きな気持ちが大きくなっていってとても困る。 私でもこうなのに、年頃の令嬢や使用人がそんなエルを見たらきっと……一瞬で恋に落ちてしまうだろう。 ──こうして、エルが優しく子供達に接する姿と子供達が懐いている様を見た王宮の人達は、徐々にエルに対する警戒を解いていった。 その変化は次第に王宮中に広まっていき、エルを『紅眼の悪魔』と噂するのは最早神殿関係者だけとなったのだった。