初めて見る飛竜は黒曜石のような鱗を持ち、燃えるような赤い眼をしていて、その美しさはつい見惚れてしまうほどだった。 「……エル……?」 だけど私が見惚れていたのは飛竜ではなく、その飛竜の上に乗っている人物──法国の人間には「紅眼の悪魔」と呼ばれているけれど、美しくて優しくて、私が初めて好きになった人で。 その人は宝石のような紅い瞳で私を見ると、ふわっと綺麗な微笑みを浮かべるけれど……風になびく髪はいつもの黒髪ではなく、月明かりを反射して輝く、見事な金髪だった──。