「それは儂の口からは言えんな。ただお前の事は司教様を通してオーケリエルム大神殿の大司教様に伝わる。お前の処遇はそこで決められるだろう」
オーケリエルム大神殿とはアルムストレイム神聖王国にあるアルムストレイム教の総本山殿だ。そこにはアルムストレイム教のトップである教皇を始め、世界中にいる教徒を管理するための中央行政機関が存在する。
今から会うという司教次第で、私はオーケリエルム大神殿に連れて行かれる可能性があるのだ。
(司教に会うぐらいならまだ我慢できるけど、大神殿に連れて行かれたらどうしよう……! それに子供達だってどうなるか……!)
異形の者と懇意にしていた人間が面倒を見ていた子供達を、神殿が保護してくれるだろうか……いや、多分しないな、うん。
それにきっと私はもうエルに会えないだろう……大神殿に連れて行かれなかったとしても、今から行くラキトフ神殿で幽閉か処刑になるはずだ。
(今日会った時、エルの事をたくさん聞こうと思っていたのに……。もう二度と会えないとなると、エルの正体についてモヤモヤしそうだよなぁ)



