部屋からいつも通り元気そうな子供達が出て来るのを見た私は思わず子供達を抱きしめる。
「わあ! サラ姉ちゃん!?」
「うふふ、サラちゃんどうしたの? くすぐったいよ」
「ね、ねーちゃんどうした? 悪い夢でも見たか?」
子供達の温かい体温を感じ、心の底から安堵すると同時に子供達が無事だった事を神に感謝する。本当に子供達が無事で良かった……!
「……うん。ちょっと嫌な夢見ちゃって……ごめんね。ちょっとだけぎゅってさせてね」
「大丈夫か? もう怖くないぞ、俺が付いてるからな!」
「わたしもサラちゃんぎゅーするー!」
「あ! 俺もー!」
私の言葉に心配してくれた子供達がぎゅっと抱きしめ返してくれる。そしてその様子を見ていた他の子達も集まってきて「僕もサラちゃんぎゅうするー」「いいなーわたしも抱っこしてー」「僕も僕もー!」と抱きついてくるので、子供達に囲まれた私はもみくちゃにされてしまう。
「わわ……っ! みんなありがとうね。おかげで元気になれたよ。さあ、朝ごはんにしよっか」



