そうして二人は並んで街を歩いていると、ジェラルドが何かに気づいたように目を細めて遠くを見た。 「──っ!!!!」 「どうしたんですか? ジェラルド様?」 「見つけた」 「え?」 シェリーはジェラルドの見つめる方を見ると、その理由に気づいて口元を手で覆った。 そして思わずシェリーは呟いた。 「魔女……!」