翌日の朝、ぐっすりと眠ったシェリーはベッドから起き上がってアリシアに身なりを整えてもらう。
 今日も妃教育部屋での勉強が待っており、シェリーは一つ息を吐くとドアを開けて堂々を歩き出す。
 すれ違う王宮の者たちに挨拶をしながら、妃教育部屋へと入ると、そこにはすでにクラリスが待っていた。

「さあ、昨日はお疲れ様でした。ですが、今日もまだまだ勉強することがあります。一緒にがんばりましょう!」
「はい!」

 気合を入れて返事をすると、シェリーは本と向き合うことを始めた。