「わあ! 朝食も美味しそうです~!」
「さ、召し上がれ」
「はいっ! いただきます」

 美味しそうにほおばるシェリーの横では給仕をするアリシアがたっており、なんだかにやにやとしながら彼女を見つめていた。
 その様子に気づいてシェリーはアリシアに尋ねた。

「アリシア、そんなに楽しそうにどうしたの?」

 すると、そっと耳打ちするようにアリシアはシェリーにこそこそっと話す。

「昨日はお楽しみでしたか?」
「え? ──っ!!! 違うの! その、昨日はジェラルド様とワインを楽しんでそのまま寝てしまって……」
「はいはい」
「もうっ! アリシアっ!!」

 そんな様子をにこにこと眺めながらスープを口に運ぶジェラルドだった──