「ん……」

 シェリーがそっと目を開けると、横には見目麗しいジェラルドの身体があり、夜着が少しはだけて胸元が開いていた。

「──っ!!!!!」

 驚いて飛び起きると、そこは白いシーツの敷かれたベッドの上で二人はすぐ隣で眠っていたことが予想された。

(なんでジェラルド様が横に?! あ……昨日確かワインを窓辺で飲んでいたら酔って気分が良くなって、それで……)

 そんなことを考えていると、眠たげな眼を開けてジェラルドがシェリーを見つめる。

「おはよう、シェリー」
「お、おはようございますっ!!」

 思わず叫ぶように声を出してしまったシェリーは恥ずかしそうに俯くと、ジェラルドはくすっと笑って声をかける。