その出来事がきっかけで、ティナは魔物を討伐し、その素材をギルドに持って行くようになったのだ。
(そういやアレクシス元気かな……。今頃驚いてるだろうなぁ……)
アレクシスは、ティナの護衛をしていた聖騎士団員で、若くして聖女付きとなった少年であった。
優秀だったアレクシスはメキメキと頭角を表し、聖騎士団の中でも異例の速さで階級を上げていった。近い内に副団長になるだろうと期待されているらしい。
そんなアレクシスはティナの護衛を他の者に任せ、聖騎士団本部での勤務をと打診されていたが、面倒くさいのかその悉くを断っていた。
『──クリスティナ様のそばにいると退屈しませんから』
その言葉は、ティナが「本部勤めの方が出世できるのに」と言った時、アレクシスが笑顔で言ったものだ。
そんな聖騎士っぽくないアレクシスのお陰で、ティナは魔物を狩ることが出来たし、ギルドへ素材を持って行くことも出来た。
しかしティナがフレードリクから断罪された時、タイミングが悪いことにアレクシスは、ラーシャルード神を崇拝する宗教の総本山があるアコンニエミ国へ行っていて不在であったのだ。
(落ち着いたらアレクシスに手紙でも書こうかな。ベルトルドさんから渡して貰ったら大丈夫だろうし)
直接手紙を出してもアレクシスには届かないかもしれない。それに忙しい彼だから、きっと手紙の確認もろくにしないだろう。
(そういやアレクシス元気かな……。今頃驚いてるだろうなぁ……)
アレクシスは、ティナの護衛をしていた聖騎士団員で、若くして聖女付きとなった少年であった。
優秀だったアレクシスはメキメキと頭角を表し、聖騎士団の中でも異例の速さで階級を上げていった。近い内に副団長になるだろうと期待されているらしい。
そんなアレクシスはティナの護衛を他の者に任せ、聖騎士団本部での勤務をと打診されていたが、面倒くさいのかその悉くを断っていた。
『──クリスティナ様のそばにいると退屈しませんから』
その言葉は、ティナが「本部勤めの方が出世できるのに」と言った時、アレクシスが笑顔で言ったものだ。
そんな聖騎士っぽくないアレクシスのお陰で、ティナは魔物を狩ることが出来たし、ギルドへ素材を持って行くことも出来た。
しかしティナがフレードリクから断罪された時、タイミングが悪いことにアレクシスは、ラーシャルード神を崇拝する宗教の総本山があるアコンニエミ国へ行っていて不在であったのだ。
(落ち着いたらアレクシスに手紙でも書こうかな。ベルトルドさんから渡して貰ったら大丈夫だろうし)
直接手紙を出してもアレクシスには届かないかもしれない。それに忙しい彼だから、きっと手紙の確認もろくにしないだろう。



