平等に慈愛の心で、人々のために別け隔てなく接することを、ティナは当然のように強いられた。そこにティナの感情など必要ないとでも言うように。
だからティナは学院の生活に憧れた。同じ年代の少年少女が集まる学院なら自然な、年相応の自分に戻れるのではないかと期待して。
結局、聖女という先入観が邪魔をし、誰も本来のティナを見てくれることはなかったのだが──ただ一人を除いて。
ティナは気が付くとトールのことを考えている自分に戸惑ってしまう。そしてまるで恋する乙女まんまではないかと思う。
正直、ティナはトールの本心を知りたいと思っている。彼の気持ちが友情なのか愛情なのか気になって仕方がない。
だからイロナが占ってくれると言った時、一番初めに頭に浮かんだのは、”トールの気持ちが知りたい”だった。けれど、人の気持ちを占いで知るのは何かが違う、とティナは自重することにしたのだ。
だからティナは学院の生活に憧れた。同じ年代の少年少女が集まる学院なら自然な、年相応の自分に戻れるのではないかと期待して。
結局、聖女という先入観が邪魔をし、誰も本来のティナを見てくれることはなかったのだが──ただ一人を除いて。
ティナは気が付くとトールのことを考えている自分に戸惑ってしまう。そしてまるで恋する乙女まんまではないかと思う。
正直、ティナはトールの本心を知りたいと思っている。彼の気持ちが友情なのか愛情なのか気になって仕方がない。
だからイロナが占ってくれると言った時、一番初めに頭に浮かんだのは、”トールの気持ちが知りたい”だった。けれど、人の気持ちを占いで知るのは何かが違う、とティナは自重することにしたのだ。



