「じゃあ、次はティナの武器だね」
「うん、見てみるね。えっと……」
再びティナが鞄に手を入れる。そして取り出したのは、白銀に輝く二本の短剣だった。
「うわぁ……! 綺麗……!」
ティナは対になっている白銀の短剣を見て感動する。
トールのツヴァイハンダーとは対照的な白い短剣は、細かい細工が施されており、芸術的価値もありそうな一品だった。
「もしかしてその短剣、ティナのお母さんの?」
「あ、そうかも。お母さんの武器は短剣だったし」
男が使うには煌びやかな短剣も、ティナの母親の遺品で間違いなさそうだ。
「軽過ぎず重過ぎずちょうどいい重さ! 何だか手にしっくり来るし」
ティナは柄を握ったり、短剣を軽く振り回して武器の調子を確認している。
母親の遺品という付加価値だけで無く、性能面でもかなりレベルが高い短剣なのだろう。
ティナの様子に、トールもツヴァイハンダーを確認しようと柄を握り軽く魔力を流してみる。すると、ティナの説明通りツヴァイハンダーを固定していた金具が”カチリ”と外れ、黒く輝く長身の剣がトールの手にその重心を傾ける。
トールはツヴァイハンダーをくるりと持ち替え、何度か振ってその感覚を確かめる。
「……うん。本当だ。すごくしっくり来るね。まるで以前から自分のものだったみたいだ」
学院でも武器を使用する実技の授業があり、様々な武器を扱ったことがあるが、そのどれよりもこのツヴァイハンダーはトールの手に馴染んだ。
「うん、見てみるね。えっと……」
再びティナが鞄に手を入れる。そして取り出したのは、白銀に輝く二本の短剣だった。
「うわぁ……! 綺麗……!」
ティナは対になっている白銀の短剣を見て感動する。
トールのツヴァイハンダーとは対照的な白い短剣は、細かい細工が施されており、芸術的価値もありそうな一品だった。
「もしかしてその短剣、ティナのお母さんの?」
「あ、そうかも。お母さんの武器は短剣だったし」
男が使うには煌びやかな短剣も、ティナの母親の遺品で間違いなさそうだ。
「軽過ぎず重過ぎずちょうどいい重さ! 何だか手にしっくり来るし」
ティナは柄を握ったり、短剣を軽く振り回して武器の調子を確認している。
母親の遺品という付加価値だけで無く、性能面でもかなりレベルが高い短剣なのだろう。
ティナの様子に、トールもツヴァイハンダーを確認しようと柄を握り軽く魔力を流してみる。すると、ティナの説明通りツヴァイハンダーを固定していた金具が”カチリ”と外れ、黒く輝く長身の剣がトールの手にその重心を傾ける。
トールはツヴァイハンダーをくるりと持ち替え、何度か振ってその感覚を確かめる。
「……うん。本当だ。すごくしっくり来るね。まるで以前から自分のものだったみたいだ」
学院でも武器を使用する実技の授業があり、様々な武器を扱ったことがあるが、そのどれよりもこのツヴァイハンダーはトールの手に馴染んだ。



