《元々上級精霊はここに四人いたのだよ。だけどあの子はエーレンフリートと共にいることを選んだんだ》
まるでティナの心の中を読み取ったかのように、ルーアシェイアが教えてくれた。
三人の精霊が人の形を象っているのも、上位の精霊だからだそうだ。
《其方のおかげで私の力が戻ったからな。これからは精霊たちも力を取り戻し成長していくだろう》
「本当ですか?! 良かったです……!」
精霊たちが幼かったのは、その存在が消えないように、成長を止め現状維持にリソースを割り振っていたからだ、とルーアシェイアが言う。
だけどこれからは憂なく、のびのびと成長していけるだろう。
「ティナ」
微笑ましく精霊たちを眺めていたティナのもとに、トールがやって来た。
「あ、トール……えっと……っ、さっきはごめんね」
改めてトールと対面したティナは、さっきまで泣きじゃくってた自分を思い出し、恥ずかしくなる。
「ううん。俺はティナの気持ちがわかって嬉しかったし、ティナは泣き顔も可愛いなぁって思っていたよ」
「かっ! かわ……っ!!」
羞恥心で赤くなっていた顔が、トールの一言でさらに真っ赤になった。
トールと久しぶりにしたこんなやりとりに、ティナはモルガン一家と旅をしていた頃に戻ったような気分になる。



