ティナが色々推測していると、青い精霊とばちっと目が合った。
 すると、青い精霊が嬉しそうにティナへと突進し、頭にしがみついてきた。

《ティナー! 私がわかる? ずっとティナたちと一緒にいたんだよ!!》

「うわっ! あ、うん! アウルムから聞いたよ。トールと仲良しの精霊さんだよね?」

《そうそう! トールとは昔からの付き合いで……あ! アウルム! 久しぶりー!》

 青い精霊はティナに飛びついた後、今度はアウルムに向かって突進した。
 三人の精霊と同じように、青い精霊もずっとアウルムをモフりたかったのかもしれない。

《おや、あの子は……ああ、エーレンフリートの守護精霊だな》

 ルーアシェイアがアウルムと戯れていた青い精霊を見て呟いた。

《まあ! 久しぶりね! 何年振りかしら?》

《あらあら! 懐かしい気配がすると思ったらあなただったのね!》

《無事帰って来たのね! おかえりなさい!》

 三人の精霊たちも青い精霊に気づき、久しぶりの再会を喜んでいる。
 本来は四人一緒にいたのだろう、揃った姿を見ると妙な安定感があった。