「まあ、不思議。でも流石<聖女>の証たる腕輪ね!」
「そうだ。その証はアンネマリー、君にこそ相応しい」
フレードリクがアンネマリーに証の腕輪を付けると、どういう仕掛けなのか継ぎ目が無くなり、アンネマリーの腕にピッタリのサイズへと変化する。
「うむ! これでクリスティナは<聖女>ではなくなった! これからはアンネマリーがその称号を持つのだ!」
フレードリクの宣言に生徒達が困惑する中、<聖女>の資格を剥奪されたクリスティナは、悲しむ様子など微塵も感じさせず、極上の笑顔を浮かべた。
そしてクリスティナは生徒達に向かって完璧なカーテシーを披露する。
「皆様もご覧の通り、私クリスティナ・ダールグレンはフレードリク・スラウス・セーデルルンド殿下から婚約を破棄を言い渡され、更にブレンドレル魔法学院退学の申し入れと<聖女>の称号を剥奪されました。皆様には今回の件について証人になっていただきたく存じます」
ブレンドレル魔法学院の殆どの生徒が目撃した今回の出来事は、流石に隠蔽不可能だろう。しかしクリスティナは念には念を入れて、生徒達を証人にしたのだ。
「クリスティナ!! それは私に対する報復のつもりか?! 私を悪人にしてどうするつもりだ?!」
「何もするつもりはございません。ただ今回の出来事は私の意志ではなく、殿下の希望でされたものだと明確にしたいのです」
「そうだ。その証はアンネマリー、君にこそ相応しい」
フレードリクがアンネマリーに証の腕輪を付けると、どういう仕掛けなのか継ぎ目が無くなり、アンネマリーの腕にピッタリのサイズへと変化する。
「うむ! これでクリスティナは<聖女>ではなくなった! これからはアンネマリーがその称号を持つのだ!」
フレードリクの宣言に生徒達が困惑する中、<聖女>の資格を剥奪されたクリスティナは、悲しむ様子など微塵も感じさせず、極上の笑顔を浮かべた。
そしてクリスティナは生徒達に向かって完璧なカーテシーを披露する。
「皆様もご覧の通り、私クリスティナ・ダールグレンはフレードリク・スラウス・セーデルルンド殿下から婚約を破棄を言い渡され、更にブレンドレル魔法学院退学の申し入れと<聖女>の称号を剥奪されました。皆様には今回の件について証人になっていただきたく存じます」
ブレンドレル魔法学院の殆どの生徒が目撃した今回の出来事は、流石に隠蔽不可能だろう。しかしクリスティナは念には念を入れて、生徒達を証人にしたのだ。
「クリスティナ!! それは私に対する報復のつもりか?! 私を悪人にしてどうするつもりだ?!」
「何もするつもりはございません。ただ今回の出来事は私の意志ではなく、殿下の希望でされたものだと明確にしたいのです」



