ルーアシェイアの美しい声が、自分の名前を呼んだことに、一瞬ティナは気づかなかった。ルーアシェイアが出す声の響きの美しさに、思わず聞き惚れていたのだ。
《我が眷属たちが世話になった。其方の尽力により、精霊樹も無事息を吹き返した。皆を代表して礼を言う。──有難う》
「……っ! ……っ、そ、そんな……っ!! お、恐れ多いですっ!!」
《ふふ、そう謙遜するでない。其方が精霊樹に神聖力を分け与えてくれたおかげで、私の力も回復したのだ》
「──えぇっ?!」
ルーアシェイアから意外な事実が知らされ、ティナはひどく驚いた。
《精霊樹と私は繋がっていてな。弱まっていく精霊樹の維持に、私は力の大半を使っていたのだよ》
そうしてルーアシェイアは、ティナにこれまでのことを教えてくれた。
何故、自分の力が弱まっていったのかを──。
《我が眷属たちが世話になった。其方の尽力により、精霊樹も無事息を吹き返した。皆を代表して礼を言う。──有難う》
「……っ! ……っ、そ、そんな……っ!! お、恐れ多いですっ!!」
《ふふ、そう謙遜するでない。其方が精霊樹に神聖力を分け与えてくれたおかげで、私の力も回復したのだ》
「──えぇっ?!」
ルーアシェイアから意外な事実が知らされ、ティナはひどく驚いた。
《精霊樹と私は繋がっていてな。弱まっていく精霊樹の維持に、私は力の大半を使っていたのだよ》
そうしてルーアシェイアは、ティナにこれまでのことを教えてくれた。
何故、自分の力が弱まっていったのかを──。