「あっ! アウルム!」
『…………』
精霊たちに盛大にもみくちゃにされながら、アウルムは全てを諦めたような目をしている。
「ちょ、ちょっと! 精霊さんたち落ち着いて!!」
慌てて駆けつけたティナがアウルムを抱き上げると、精霊たちはすごく残念そうに言った。
《あら、もう終わり?》
《この子、すっごく気持ちいい毛並みね!》
《もっと撫でたいわ!》
「ごめんなさい、アウルムが疲れているみたいなので、今日は休ませてあげてください。あ、とりあえず料理を食べませんか? みんなのために頑張って作ったんですよ!」
《あっ! そうだったわ!》
《ずっと食べてみたかったのよ!》
《早く食べましょう!》
ティナは精霊たちの興味を、見事アウルムから逸らすことに成功した。



