「えっと、トールは学院を退学したこと、ご両親には知らせているの?」
トールの意志で学院をやめると言っていたが、親の許可を取らずにそんな事をすればかなりの怒りを買ってしまうだろう。下手をすると勘当されてしまうかもしれない。
「うーん、俺は別に成績は二の次だったからさ。学院に通えればそれで良かったんだよね。だから俺が学院を退学しても何の問題もないよ」
「……え」
トールが質問に答えてくれものの、更にティナは混乱してしまう。トールの家庭事情はわからないが、学院を退学して冒険者になった件は親も認めてくれたということなのだろう。しかし──。
「今のはどういう意味? 学院に通わなければならない理由があったってこと? でも……」
トールの発言をまとめると、彼は何かの理由があって、わざわざ隣国クロンクヴィストからブレンドレル魔法学院に留学しに来たらしい。だが、ティナが退学するやいなや、ティナがいない学院にいる意味はないと、あっさり退学したということになる。
(……それって、私がいたから学院に通ってたって聞こえるんだけど……)
頭の中でまとめた結果、導き出された答えに、ティナはまさか、と思う。
トールの意志で学院をやめると言っていたが、親の許可を取らずにそんな事をすればかなりの怒りを買ってしまうだろう。下手をすると勘当されてしまうかもしれない。
「うーん、俺は別に成績は二の次だったからさ。学院に通えればそれで良かったんだよね。だから俺が学院を退学しても何の問題もないよ」
「……え」
トールが質問に答えてくれものの、更にティナは混乱してしまう。トールの家庭事情はわからないが、学院を退学して冒険者になった件は親も認めてくれたということなのだろう。しかし──。
「今のはどういう意味? 学院に通わなければならない理由があったってこと? でも……」
トールの発言をまとめると、彼は何かの理由があって、わざわざ隣国クロンクヴィストからブレンドレル魔法学院に留学しに来たらしい。だが、ティナが退学するやいなや、ティナがいない学院にいる意味はないと、あっさり退学したということになる。
(……それって、私がいたから学院に通ってたって聞こえるんだけど……)
頭の中でまとめた結果、導き出された答えに、ティナはまさか、と思う。



