『すごく美味しいのー。精霊が教えてくれたのー』
「わぁ! すごく美味しそう! アウルムも精霊さんも有難う!」
ティナはアウルムがくれた実を食べてみた。皮がプチッと弾けると甘酸っぱい果汁が口の中いっぱいに広がってとても美味しい。
「ホントだ! すっごく美味しい! 何の実だろ?」
ティナは紫色の実の美味しさに感動した。しかも実を食べた後、設営で疲れた体が軽くなった気がする。
《それはアシェルの実よ。食べると元気になるのよ》
「アシェルの実っ?! それって貴重なポーションの素材なんじゃ……!?」
アシェルの実は一粒で金貨一枚の価値があると言われている、状態異常を回復させるポーションに使われる素材だ。
こんなふうにほいほいと食べて良いものではない。
《別に貴重じゃないわよ》
《そうよ。いくらでも採れるもの》
「ひぇええ〜〜。ホントだ……めっちゃ実ってる!」
精霊がくるくると回っている場所を見ると、紫色の小さい実がこれでもか!と実っていた。錬金術師がこの光景を見たら確実に気絶するだろう。



