この世界の人間は差はあれど皆、魔力を持って生まれてくる。
しかし神に選ばれた者は魔力ではなく神聖力を与えられる、とティナは神殿で教えられたのだ。
──神聖力を持つ者は特別な存在である。だからラーシャルード神に感謝しながら、日々その力を神殿のため、人々のために捧げなければならない──。
ティナはずっとそう教えられてきたのだが……。
「いんや? 魔力も神聖力も元は同じものじゃて。ただ、大切な人を救いたいという想いが神聖力となる場合があるでな」
神聖力は決して特別な存在に与えられるものではなく、ラーシャルード神を信仰するしないに関わらず、その想い次第で誰にでも使える力になる──とノアは教えてくれた。
「嬢ちゃんはうんと小さい頃から、誰かを助けたいと思い続けておったんじゃないかのう」
ティナはノアの言葉を聞いて、両親のことを思い出す。物心ついた頃から二人は旅をしていて、常に危険に晒されていた。
二人が高ランクの冒険者であっても、怪我は日常茶飯事だったのだ。
──きっと、生まれた頃からティナはずっと、両親を守りたいと思っていたのだろう。
「…………」
しかし神に選ばれた者は魔力ではなく神聖力を与えられる、とティナは神殿で教えられたのだ。
──神聖力を持つ者は特別な存在である。だからラーシャルード神に感謝しながら、日々その力を神殿のため、人々のために捧げなければならない──。
ティナはずっとそう教えられてきたのだが……。
「いんや? 魔力も神聖力も元は同じものじゃて。ただ、大切な人を救いたいという想いが神聖力となる場合があるでな」
神聖力は決して特別な存在に与えられるものではなく、ラーシャルード神を信仰するしないに関わらず、その想い次第で誰にでも使える力になる──とノアは教えてくれた。
「嬢ちゃんはうんと小さい頃から、誰かを助けたいと思い続けておったんじゃないかのう」
ティナはノアの言葉を聞いて、両親のことを思い出す。物心ついた頃から二人は旅をしていて、常に危険に晒されていた。
二人が高ランクの冒険者であっても、怪我は日常茶飯事だったのだ。
──きっと、生まれた頃からティナはずっと、両親を守りたいと思っていたのだろう。
「…………」



