お互い初対面のはずなのに、何故か二人の間に火花が散っているような気がして、ティナは背筋が寒くなる。
(えぇー?! 何だか二人共おかしくない? どうして部屋の気温が下がっていくの……?!)
二人を見てオロオロするティナに、ベルトルドが溜息をつきながら言った。
「……悪いけどティナ、ちょっと席を外してくれないかな? 私はこのトール君と二人っきりで話がしたいから、隣の応接室で待っていて欲しい」
「あ、はい、わかりました」
ティナがベルトルドに促されて外に出ようとした時、思わず心配になってトールの顔をチラッと窺ってみる。
するとトールはティナと目が合った瞬間、自信有り気に微笑んだ。
(……っ、うわーーーー!!)
よく顔が見えないはずなのに、余裕の表情を浮かべている(ように見える)トールに、ティナの胸はドキッとする。
やっと心が落ち着いたところなのに、不覚にもトールを格好良く思ってしまう。
ティナはトールとベルトルドに赤い顔が気付かれないように、急いで執務室から逃げたのだった。
(えぇー?! 何だか二人共おかしくない? どうして部屋の気温が下がっていくの……?!)
二人を見てオロオロするティナに、ベルトルドが溜息をつきながら言った。
「……悪いけどティナ、ちょっと席を外してくれないかな? 私はこのトール君と二人っきりで話がしたいから、隣の応接室で待っていて欲しい」
「あ、はい、わかりました」
ティナがベルトルドに促されて外に出ようとした時、思わず心配になってトールの顔をチラッと窺ってみる。
するとトールはティナと目が合った瞬間、自信有り気に微笑んだ。
(……っ、うわーーーー!!)
よく顔が見えないはずなのに、余裕の表情を浮かべている(ように見える)トールに、ティナの胸はドキッとする。
やっと心が落ち着いたところなのに、不覚にもトールを格好良く思ってしまう。
ティナはトールとベルトルドに赤い顔が気付かれないように、急いで執務室から逃げたのだった。



