「僕が留学中、この国を守ってきたのは実質兄上です。兄上のおかげでこの国は平和で穏やかな治世を保てているのです。そんな優秀な兄上がおられるのに、僕が国王になる必要がありますか? 国王の素質を十二分にお持ちの兄上を差し置いて? 有り得ません」
閣僚たちはポカーンとしながらも、トールヴァルドの言葉に耳を傾ける。
「そう言われれば確かに……」
「執務が滞ることなく円滑に進められていますな」
「そういえばこの前も──」
閣僚たちがフロレンツの業績を称え始めた。
よくよく考えれば、フロレンツはその穏やかな性格で人当たりも良く、しかし芯はしっかりとしている人格者だ。そして指示も的確で公務の処理能力も申し分ない。
「もし、僕が<金眼>を持たないただの王子だとしたらどうでしょう? 皆さんはそれでも僕を王太子に、と望まれますか?」
「!?」
「……確かに」
さらに続くトールヴァルドの言葉に、閣僚たちがハッとする。
「それに僕は長い間留学していましたから、この国の情勢など全くわかりません。何も知らない僕が伴侶として望む人もこの国の人間ではありません」
閣僚たちはポカーンとしながらも、トールヴァルドの言葉に耳を傾ける。
「そう言われれば確かに……」
「執務が滞ることなく円滑に進められていますな」
「そういえばこの前も──」
閣僚たちがフロレンツの業績を称え始めた。
よくよく考えれば、フロレンツはその穏やかな性格で人当たりも良く、しかし芯はしっかりとしている人格者だ。そして指示も的確で公務の処理能力も申し分ない。
「もし、僕が<金眼>を持たないただの王子だとしたらどうでしょう? 皆さんはそれでも僕を王太子に、と望まれますか?」
「!?」
「……確かに」
さらに続くトールヴァルドの言葉に、閣僚たちがハッとする。
「それに僕は長い間留学していましたから、この国の情勢など全くわかりません。何も知らない僕が伴侶として望む人もこの国の人間ではありません」



