今までずっと無言だったトールヴァルドが口を開いたかと思うと、再び王位継承権を放棄すると宣言した。
トールヴァルドの宣言に閣僚たちは慌て出し、何とか彼を説得しようと試みる。
「しかし、殿下がおっしゃるその少女は未だ行方がわからないと聞き及んでおります」
「少女の行方がわかるまで、思いとどまっていただけないでしょうか」
「殿下が見染めたお方です。たとえ身分差があろうとも、誰もその婚姻を反対しないでしょう」
「そうです! わざわざ王位継承権を放棄する必要などないのですよ?」
「その方が見つかれば、すぐ継承式が行えるよう手配しましょう」
閣僚たちがティナを捜索していることをトールヴァルドは知っていたが、あえて放置していた。
ティナを見つけた彼らは必ず彼女を懐柔しようとするだろう。
それでも放置していたのは、彼らでは絶対ティナを見つけることが出来ないと確信しているからだ。
ティナが本気で逃げたのなら、国をあげて捜索しても見つけることは困難だろう。何せ彼女は<稀代の聖女>で、<聖獣>の主なのだ。
トールヴァルドの宣言に閣僚たちは慌て出し、何とか彼を説得しようと試みる。
「しかし、殿下がおっしゃるその少女は未だ行方がわからないと聞き及んでおります」
「少女の行方がわかるまで、思いとどまっていただけないでしょうか」
「殿下が見染めたお方です。たとえ身分差があろうとも、誰もその婚姻を反対しないでしょう」
「そうです! わざわざ王位継承権を放棄する必要などないのですよ?」
「その方が見つかれば、すぐ継承式が行えるよう手配しましょう」
閣僚たちがティナを捜索していることをトールヴァルドは知っていたが、あえて放置していた。
ティナを見つけた彼らは必ず彼女を懐柔しようとするだろう。
それでも放置していたのは、彼らでは絶対ティナを見つけることが出来ないと確信しているからだ。
ティナが本気で逃げたのなら、国をあげて捜索しても見つけることは困難だろう。何せ彼女は<稀代の聖女>で、<聖獣>の主なのだ。



