本題に入る前に、王国の現状の報告や近隣諸国の情勢などが伝えられた。
クロンクヴィスト王国の隣国であるセーデルルンド王国についても報告があり、セーデルルンドでは急増した魔物の対応に追われているという。
「セーデルルンド王国の聖女はどうされたのでしょう?」
「神殿内で何やら騒ぎがあったらしいですし、療養されているのかもしれませんね」
「あの国は聖女に頼り切っていましたから。対策もろくにしていなかったのでしょう」
閣僚たちの会話をトールヴァルドは黙って聞いていた。彼はティナのことを同級生だと説明はしたが、聖女であることは黙っていたのだ。
もしティナが聖女だと言えば、閣僚たちは諸手を挙げて婚姻を賛成しただろう。ただ、それと引き換えにトールヴァルド共々クロンクヴィストに縛り付けられるのは目に見えている。
トールヴァルドは聖女だった頃のように、ティナを縛り付けたくなかった。彼女には自由に生きていて欲しい、と心から思う。
そしてその隣に自分がいることを許されるなら、トールヴァルドは喜んで王位を捨てるつもりだ。
クロンクヴィスト王国の隣国であるセーデルルンド王国についても報告があり、セーデルルンドでは急増した魔物の対応に追われているという。
「セーデルルンド王国の聖女はどうされたのでしょう?」
「神殿内で何やら騒ぎがあったらしいですし、療養されているのかもしれませんね」
「あの国は聖女に頼り切っていましたから。対策もろくにしていなかったのでしょう」
閣僚たちの会話をトールヴァルドは黙って聞いていた。彼はティナのことを同級生だと説明はしたが、聖女であることは黙っていたのだ。
もしティナが聖女だと言えば、閣僚たちは諸手を挙げて婚姻を賛成しただろう。ただ、それと引き換えにトールヴァルド共々クロンクヴィストに縛り付けられるのは目に見えている。
トールヴァルドは聖女だった頃のように、ティナを縛り付けたくなかった。彼女には自由に生きていて欲しい、と心から思う。
そしてその隣に自分がいることを許されるなら、トールヴァルドは喜んで王位を捨てるつもりだ。



