ここ、ブレンドレル魔法学院は、非常に強力な魔力を持つ者であれば、身分関係なく特待生として迎え入れられる。
クリスティナもその身体に膨大な魔力量を有していたので、特待生として学院に通う事が出来ていたのだ。
「フレードリク様、この騒ぎは一体……? 私が<聖女>だなんて、冗談ですよね……?」
アンネマリーが大きな瞳を潤ませてフレードリクにすり寄った。
「ああ、アンネマリー! 怖がらなくていいんだよ? 君ほど<聖女>に相応しい人はいないよ! 私は君を次期<聖女>に推薦するつもりだ!」
「……まあ! フレードリク様、そのような栄誉を私に……?」
大勢の生徒の前にも関わらず、フレードリクは戸惑うアンネマリーの肩を安心させるように抱いた。それは婚約者がいる者が本人のいる前で見せていい距離感では無い。
しかし、生徒達の関心は<聖女>交代の可能性に集中する。
<聖女>の存在の有無はこの国にとって死活問題だ。しかも王族が<聖女>を推薦すると宣言したとすれば、大神殿も無視はできないだろう。
「アンネマリー嬢が次代の<聖女>?!」
「確かに、彼女は特待生だし魔力量には問題ないかも……」
「でも、いくら殿下が推薦しても大神殿が認めないとアンネマリー嬢は<聖女>になれないんじゃ?」
クリスティナもその身体に膨大な魔力量を有していたので、特待生として学院に通う事が出来ていたのだ。
「フレードリク様、この騒ぎは一体……? 私が<聖女>だなんて、冗談ですよね……?」
アンネマリーが大きな瞳を潤ませてフレードリクにすり寄った。
「ああ、アンネマリー! 怖がらなくていいんだよ? 君ほど<聖女>に相応しい人はいないよ! 私は君を次期<聖女>に推薦するつもりだ!」
「……まあ! フレードリク様、そのような栄誉を私に……?」
大勢の生徒の前にも関わらず、フレードリクは戸惑うアンネマリーの肩を安心させるように抱いた。それは婚約者がいる者が本人のいる前で見せていい距離感では無い。
しかし、生徒達の関心は<聖女>交代の可能性に集中する。
<聖女>の存在の有無はこの国にとって死活問題だ。しかも王族が<聖女>を推薦すると宣言したとすれば、大神殿も無視はできないだろう。
「アンネマリー嬢が次代の<聖女>?!」
「確かに、彼女は特待生だし魔力量には問題ないかも……」
「でも、いくら殿下が推薦しても大神殿が認めないとアンネマリー嬢は<聖女>になれないんじゃ?」



