イロナが作るような手の込んだ料理ではないが、一人でする初めての野営だ。無理に背伸びせず、簡単な料理から始めて、少しずつレパートリーを増やしていこう、とティナは考えている。
「もうすぐ焼けるからね。もうちょっと待ってね」
『うんー! 待つよー!』
肉が焼け、煮込み料理が出来るまで、もうしばらく時間が掛かるだろう。
ティナはアウルムを膝に乗せ、暮れていく空を見上げながら、静かに流れていく時間を堪能する。
(こうしてのんびりするのって何時ぶりだろ……)
もちろん、聖女時代はこんなゆったりとした時間なんて与えられなかった。
冒険者になってからも、トールとモルガン一家が一緒だったので、こうして一人になる瞬間がほとんどなかったのだ。
しかし一人だとのんびり出来る反面、賑やかな時間を知っている分だけ、まるで祭りの後のような寂しさを感じてしまう。
(モルガンさんたち元気かなぁ……。確かバルテルス地区にお店を構えるって言ってたっけ……)
ティナはアネタやモルガンに挨拶が出来なかったことが心残りだった。
「もうすぐ焼けるからね。もうちょっと待ってね」
『うんー! 待つよー!』
肉が焼け、煮込み料理が出来るまで、もうしばらく時間が掛かるだろう。
ティナはアウルムを膝に乗せ、暮れていく空を見上げながら、静かに流れていく時間を堪能する。
(こうしてのんびりするのって何時ぶりだろ……)
もちろん、聖女時代はこんなゆったりとした時間なんて与えられなかった。
冒険者になってからも、トールとモルガン一家が一緒だったので、こうして一人になる瞬間がほとんどなかったのだ。
しかし一人だとのんびり出来る反面、賑やかな時間を知っている分だけ、まるで祭りの後のような寂しさを感じてしまう。
(モルガンさんたち元気かなぁ……。確かバルテルス地区にお店を構えるって言ってたっけ……)
ティナはアネタやモルガンに挨拶が出来なかったことが心残りだった。



