月下草は主に治療ポーションの材料として使われている。この店でもポーションが売られているので、ティナは店主が何か知っているかもしれない、と思ったのだ。
「…………。嬢ちゃんはその場所を見つけてどうするんだい? 採集でもして大儲けするつもりかい?」
店主がギロリとティナを睨む。月下草は今や一株だけで金貨十枚もする希少な植物なのだ。その群生地を見つけたいと言えば、お金目当てだと思われて当然だろう。
「ち、違います! 私は月下草を栽培したいんです! そうすれば病気で苦しんでいる人も助けられるかなって……!」
ティナは慌てて訂正する。正直、両親が残してくれた財産だけで十分過ぎる程あるのだ。これ以上お金があっても使い道に困ってしまうだろう。
「ふーん、見上げた心がけだねぇ。まるで慈悲深い聖女様みたいじゃないか」
「うぇっ?! そ、そうですか? あはは……」
店主の口から”聖女”という言葉が出たことにティナはギクっとする。
自分の正体に気づかれていないとは思うが、何となくこの店主もイロナ同様、全てを見越しているような雰囲気を醸し出しているのだ。
「…………。嬢ちゃんはその場所を見つけてどうするんだい? 採集でもして大儲けするつもりかい?」
店主がギロリとティナを睨む。月下草は今や一株だけで金貨十枚もする希少な植物なのだ。その群生地を見つけたいと言えば、お金目当てだと思われて当然だろう。
「ち、違います! 私は月下草を栽培したいんです! そうすれば病気で苦しんでいる人も助けられるかなって……!」
ティナは慌てて訂正する。正直、両親が残してくれた財産だけで十分過ぎる程あるのだ。これ以上お金があっても使い道に困ってしまうだろう。
「ふーん、見上げた心がけだねぇ。まるで慈悲深い聖女様みたいじゃないか」
「うぇっ?! そ、そうですか? あはは……」
店主の口から”聖女”という言葉が出たことにティナはギクっとする。
自分の正体に気づかれていないとは思うが、何となくこの店主もイロナ同様、全てを見越しているような雰囲気を醸し出しているのだ。



