ティナは覚えたばかりの力で、みんなを癒してあげたかった。けれど、父から力を使うのは禁止されていたし、やっとかすり傷を治せる程度の力では役に立てなかったのだ。
そうして記憶は隠れていたトールとティナが捕まったところまで進んでいった。
凄惨な光景の中、貴族のような男が目の前に立っている。
その男は盗賊たちに命令すると、ティナを殺そうとナイフを突き刺そうとして──……
『やめろーーーーっ!!』
トールが叫びながら自分に覆い被さった。
『ぐわぁっ!!』
トールの悲鳴と共に、鮮血が飛び散った。
苦痛で歪んだトールの顔が、笑顔を象ろうとするけれど、笑顔は形にならないまま、トールは意識を失ってしまう。
ティナは血色を失っていくトールの顔色と、冷たくなっていく体温を感じ、ようやくトールが自分を庇い、死にそうになっているのだと気が付いた。
『────っ!!』
トールや両親たちを苦しめているのはこの男たちだと理解したティナは、怒りで目の前が真っ赤になった。
心の奥から炎のように怒りが燃え上がり、今まで必死に押さえていた感情が爆発する。
そうして記憶は隠れていたトールとティナが捕まったところまで進んでいった。
凄惨な光景の中、貴族のような男が目の前に立っている。
その男は盗賊たちに命令すると、ティナを殺そうとナイフを突き刺そうとして──……
『やめろーーーーっ!!』
トールが叫びながら自分に覆い被さった。
『ぐわぁっ!!』
トールの悲鳴と共に、鮮血が飛び散った。
苦痛で歪んだトールの顔が、笑顔を象ろうとするけれど、笑顔は形にならないまま、トールは意識を失ってしまう。
ティナは血色を失っていくトールの顔色と、冷たくなっていく体温を感じ、ようやくトールが自分を庇い、死にそうになっているのだと気が付いた。
『────っ!!』
トールや両親たちを苦しめているのはこの男たちだと理解したティナは、怒りで目の前が真っ赤になった。
心の奥から炎のように怒りが燃え上がり、今まで必死に押さえていた感情が爆発する。



