正直、ティナは信心深い訳ではないが、一応聖女として神殿で過ごしたこともあり、ラーシャルード神に対する信仰心もある程度持っている。
しかし、先ほどの話を聞いてしまうと、<聖女>──自分の存在が、国の精神的発展の妨げになっているのではないか、と思ってしまう。
「わふぅ?」
ベッドにうつ伏せになったまま、動かないティナを心配したらしいアウルムが、ベッドに前足を乗せてひょっこりと顔を出した。
「あ、ごめんねアウルム。何でもないよ」
ティナはアウルムの瞳を見て、ふとトールの瞳と綺麗な顔を思い出す。
最後に見たトールの悲しそうな表情を思い浮かべると、胸の奥がズキっと痛む。けれど、ティナがトールのそばにいる限り、彼はいつまでも過去に囚われたままだろう。ならば今は、離れる方がお互いのためになるに違いない。
それにティナの気持ちの整理が着く頃にはきっと、トールも冷静になっているはずだ。
しかし、先ほどの話を聞いてしまうと、<聖女>──自分の存在が、国の精神的発展の妨げになっているのではないか、と思ってしまう。
「わふぅ?」
ベッドにうつ伏せになったまま、動かないティナを心配したらしいアウルムが、ベッドに前足を乗せてひょっこりと顔を出した。
「あ、ごめんねアウルム。何でもないよ」
ティナはアウルムの瞳を見て、ふとトールの瞳と綺麗な顔を思い出す。
最後に見たトールの悲しそうな表情を思い浮かべると、胸の奥がズキっと痛む。けれど、ティナがトールのそばにいる限り、彼はいつまでも過去に囚われたままだろう。ならば今は、離れる方がお互いのためになるに違いない。
それにティナの気持ちの整理が着く頃にはきっと、トールも冷静になっているはずだ。



