「ティナっ?!」
音を立てないように、声を押し殺して泣くティナをトールはぎゅっと抱きしめる。
こんなに幼くても、正確な状況判断と行動が出来るティナは確かに、ヴァルナルとリナの子供なのだと、トールは強く実感する。
「……お父さんとお母さんは……おじちゃんたちは、どうなったの……?」
しばらく泣いていたティナであったが、だいぶ落ち着いたのだろう、トールに両親たちのことを問い掛けてきた。
ちなみにティナが言う「おじちゃんたち」とは、護衛と商団の人たちのことだ。
「……ごめん、あの時たくさん暗殺者が襲って来て……僕とティナはリナさんに逃がしてもらったんだ、だから……僕にも皆んながどうなったかは、わからないんだ……」
「そっか……お父さんとお母さん、大丈夫かな? 怪我してないかな? わたし怪我を治せるんだよ。本当は内緒なの。でもトールは特別だから……」
「えっ……!」
トールはヴァルナルからティナが神聖力を持っていると聞かされてはいたが、まさかこの歳にして<治癒>の能力が発現しているとは思わなかった。
「皆んなが怪我をしていたら、治してあげられるのに……」
音を立てないように、声を押し殺して泣くティナをトールはぎゅっと抱きしめる。
こんなに幼くても、正確な状況判断と行動が出来るティナは確かに、ヴァルナルとリナの子供なのだと、トールは強く実感する。
「……お父さんとお母さんは……おじちゃんたちは、どうなったの……?」
しばらく泣いていたティナであったが、だいぶ落ち着いたのだろう、トールに両親たちのことを問い掛けてきた。
ちなみにティナが言う「おじちゃんたち」とは、護衛と商団の人たちのことだ。
「……ごめん、あの時たくさん暗殺者が襲って来て……僕とティナはリナさんに逃がしてもらったんだ、だから……僕にも皆んながどうなったかは、わからないんだ……」
「そっか……お父さんとお母さん、大丈夫かな? 怪我してないかな? わたし怪我を治せるんだよ。本当は内緒なの。でもトールは特別だから……」
「えっ……!」
トールはヴァルナルからティナが神聖力を持っていると聞かされてはいたが、まさかこの歳にして<治癒>の能力が発現しているとは思わなかった。
「皆んなが怪我をしていたら、治してあげられるのに……」



