しかし<月下草>は数が少ないため、人々の治療に回されている。ただでさえ、年々収穫量が減っているのに、<瘴気>の浄化に使えるほどの数を確保するのは不可能だ。
「それで俺たちは<月下草>の種を手に入れて、栽培できる場所を探しているんだ。そうすればティナが神殿に狙われることもなくなるんじゃないかと思ってな」
ヴァルナル一家が旅を続ける本当の理由は、ティナが自由に生きて行けるようにする為だったのだと、トールは理解した。
「<月下草>の種は一番安全なところに隠してある。そして肝心な栽培場所だが、おそらく──」
「ヴァルナルさんっ!! 大変ですっ!!」
ヴァルナルの言葉は、慌ててテントに入って来た護衛の言葉に遮られた。
「……っ、しゅ、襲撃ですっ!! しかも物凄い数の……っ!!」
「何ぃっ?! っ、くそっ!! トールはここにいろっ!!」
「ヴァルナルさんっ!!」
ヴァルナルが慌てて外に出てみると、結界の周りに沢山の松明が見えた。その数は今までの比ではなく、どうやら雇った暗殺者を全員収集したらしい。
テントの隙間からこっそりと覗いたトールは、その圧倒的数に恐怖する。
「それで俺たちは<月下草>の種を手に入れて、栽培できる場所を探しているんだ。そうすればティナが神殿に狙われることもなくなるんじゃないかと思ってな」
ヴァルナル一家が旅を続ける本当の理由は、ティナが自由に生きて行けるようにする為だったのだと、トールは理解した。
「<月下草>の種は一番安全なところに隠してある。そして肝心な栽培場所だが、おそらく──」
「ヴァルナルさんっ!! 大変ですっ!!」
ヴァルナルの言葉は、慌ててテントに入って来た護衛の言葉に遮られた。
「……っ、しゅ、襲撃ですっ!! しかも物凄い数の……っ!!」
「何ぃっ?! っ、くそっ!! トールはここにいろっ!!」
「ヴァルナルさんっ!!」
ヴァルナルが慌てて外に出てみると、結界の周りに沢山の松明が見えた。その数は今までの比ではなく、どうやら雇った暗殺者を全員収集したらしい。
テントの隙間からこっそりと覗いたトールは、その圧倒的数に恐怖する。



