更に驚くことに、今はA級冒険者のヴァルナルだが、本当はS級レベルの冒険者で、ずっと昇級を断り続けているのだと言う。冒険者なら誰もが憧れるS級に、彼はなりたくないらしい。
ある時、トールはヴァルナルにどうしてS級の昇進を断るのか、その理由を聞いたことがあった。
トールの質問にヴァルナルは「んなもんになったら、今みたいに自由に旅が出来ないからな」と笑いながら答えてくれた。
どうやらS級冒険者はかなり貴重な存在らしく、その国の王家や貴族からの依頼があれば強制的に受けねばならず、名誉や膨大な報酬と引き換えに、自由を制限されてしまうらしかった。
「俺は自由に、世界中を冒険したいんだ。小さい娘を巻き込む悪い父親だけどな」
ヴァルナルの話を聞けば、彼のわがままにリナやティナを付き合わせているのかと思うだろう。
だけどそれは違う、とトールは思う。
「でも、ティナはとても冒険を楽しんでいるよ。僕に今まで行った場所の話を嬉しそうにしてくれたし。ティナは今すごく幸せだと思うよ」
ある時、トールはヴァルナルにどうしてS級の昇進を断るのか、その理由を聞いたことがあった。
トールの質問にヴァルナルは「んなもんになったら、今みたいに自由に旅が出来ないからな」と笑いながら答えてくれた。
どうやらS級冒険者はかなり貴重な存在らしく、その国の王家や貴族からの依頼があれば強制的に受けねばならず、名誉や膨大な報酬と引き換えに、自由を制限されてしまうらしかった。
「俺は自由に、世界中を冒険したいんだ。小さい娘を巻き込む悪い父親だけどな」
ヴァルナルの話を聞けば、彼のわがままにリナやティナを付き合わせているのかと思うだろう。
だけどそれは違う、とトールは思う。
「でも、ティナはとても冒険を楽しんでいるよ。僕に今まで行った場所の話を嬉しそうにしてくれたし。ティナは今すごく幸せだと思うよ」



