「うん、そのことで相談に来たんだけど……。ベルトルドさんいるかな?」
「おう、ギルド長なら執務室にいるぜ。行ってみろよ」
カウンターの奥にいたギルドの職員がクリスティナに答えてくれた。
「有難う、行ってくる。皆んな、後で説明するからちょっと待ってね」
クリスティナは冒険者達に声をかけると、手を振って奥の部屋へと入っていく。
そうして階段を登り、最上階にあるギルド長の部屋の前まで来ると、格調高そうな飴色の大きな扉をノックした。
「ベルトルドさん、クリスティナです」
クリスティナが扉をノックすると、中から「どうぞ」と男性の声で返事があった。
「失礼します」
クリスティナが声を掛け扉を開けて中に入ると、整頓された本や資料が収納されている本棚が、広い部屋の一面を埋め尽くしている光景が目に入ってきた。
そして正面に置かれているこれまた高そうな机の上には、書類や資料らしき紙の束が整理された状態で幾つも積み重なっている。
「やあ、クリスティナ。こんな時間にどうしたんだい?」
大きな窓から入る光を背に受け、穏やかに微笑むのは冒険者ギルド王都本部のギルド長であるベルトルドだ。
ベルトルドは柔らかい物腰の細身な男性で、先程の強面で大柄な男達とは全く違うタイプで、とても冒険者には見えない。
だが、見た目に反してベルトルドはS級冒険者として名を馳せた人物であり、その実力は未だ衰えていない。
「おう、ギルド長なら執務室にいるぜ。行ってみろよ」
カウンターの奥にいたギルドの職員がクリスティナに答えてくれた。
「有難う、行ってくる。皆んな、後で説明するからちょっと待ってね」
クリスティナは冒険者達に声をかけると、手を振って奥の部屋へと入っていく。
そうして階段を登り、最上階にあるギルド長の部屋の前まで来ると、格調高そうな飴色の大きな扉をノックした。
「ベルトルドさん、クリスティナです」
クリスティナが扉をノックすると、中から「どうぞ」と男性の声で返事があった。
「失礼します」
クリスティナが声を掛け扉を開けて中に入ると、整頓された本や資料が収納されている本棚が、広い部屋の一面を埋め尽くしている光景が目に入ってきた。
そして正面に置かれているこれまた高そうな机の上には、書類や資料らしき紙の束が整理された状態で幾つも積み重なっている。
「やあ、クリスティナ。こんな時間にどうしたんだい?」
大きな窓から入る光を背に受け、穏やかに微笑むのは冒険者ギルド王都本部のギルド長であるベルトルドだ。
ベルトルドは柔らかい物腰の細身な男性で、先程の強面で大柄な男達とは全く違うタイプで、とても冒険者には見えない。
だが、見た目に反してベルトルドはS級冒険者として名を馳せた人物であり、その実力は未だ衰えていない。