そして年に一回、神殿で執り行われる重要な儀式───聖霊降臨祭に於いて、聖女から神へ捧げられた魔石は、王都を守護する結界の動力源として使用されるのである。
「腕輪の術式によってかなりの量の魔力が必要ですから、クリスティナ様のように膨大な魔力を持つ方か、神に身を捧げた巫女にしか継承は許されないはずなのですが……。この者とフレードリク殿下はご存じなかったようです」
「……うぬぅ……アイツにはホトホト呆れ果てた。<聖女>の存在理由を履き違えるとは……!」
この国の人々を守るために、魔力が少ない者にとっては死に繋がる腕輪を、危険を顧みず敢えて身に付け、その身体を神に捧げる──そんな清らかで高潔な魂の持ち主だからこそ、皆が聖女だと崇め、称えるのだ。
──ただ優しいだけ、魔力が多いだけでは聖女には成り得ない。
「しかし、クリスティナ様が不在の今、腕輪を外せるほどの魔力を持つ女性を見付けるのは困難です。それにもうじき聖霊降臨祭の時期ですから、この者にはギリギリまで腕輪を付けさせ、魔力を補充して貰いましょう」
「そ……! そんな……っ!!」
オスカリウスの提案にアンネマリーは絶望する。
「腕輪の術式によってかなりの量の魔力が必要ですから、クリスティナ様のように膨大な魔力を持つ方か、神に身を捧げた巫女にしか継承は許されないはずなのですが……。この者とフレードリク殿下はご存じなかったようです」
「……うぬぅ……アイツにはホトホト呆れ果てた。<聖女>の存在理由を履き違えるとは……!」
この国の人々を守るために、魔力が少ない者にとっては死に繋がる腕輪を、危険を顧みず敢えて身に付け、その身体を神に捧げる──そんな清らかで高潔な魂の持ち主だからこそ、皆が聖女だと崇め、称えるのだ。
──ただ優しいだけ、魔力が多いだけでは聖女には成り得ない。
「しかし、クリスティナ様が不在の今、腕輪を外せるほどの魔力を持つ女性を見付けるのは困難です。それにもうじき聖霊降臨祭の時期ですから、この者にはギリギリまで腕輪を付けさせ、魔力を補充して貰いましょう」
「そ……! そんな……っ!!」
オスカリウスの提案にアンネマリーは絶望する。



