「ならば連れて参りましょう。衛兵、かの者をここへ」
オスカリウスが衛兵に向かって指示すると、扉が開かれ件の令嬢──アンネマリーが連れられて来た。
すっかりくたびれたアンネマリーの様子に、以前のような華やかさは欠片もない。
「……う……うぅっ……」
衛兵によって頭を押さえつけられたアンネマリーが呻き声を漏らす。
「よい。その手を離してやれ」
グスタフが命令すると、衛兵たちはすぐに手を離して下がったのだが、アンネマリーはそのままぐったりとしている。
「……? この令嬢はどうしたのだ? 随分衰弱しているようだが……」
「この者は<聖女の腕輪>を身に付けております」
「なっ?! 腕輪を?!」
「はい、この者はクリスティナ様を糾弾し、聖女の証である腕輪を奪いました。そしておこがましくも腕輪を身に付けた罰なのでしょう、こうして魔力の枯渇に苦しんでいるのです」
「……う、うむ。それは何というか、自業自得というか……」
年若い少女の疲弊した姿に一瞬同情したグスタフだったが、少女がやらかした内容を聞いてドン引きしている。
腕輪の本当の用途を知れば、誰も身に付けようと思わないだろう。
聖具として代々の聖女が所持していたこの腕輪には、身に付けた人間の魔力を吸い寄せる術式が刻まれていた。
術式で集められた魔力は填め込まれた魔石へと蓄積される仕組みとなっている。
オスカリウスが衛兵に向かって指示すると、扉が開かれ件の令嬢──アンネマリーが連れられて来た。
すっかりくたびれたアンネマリーの様子に、以前のような華やかさは欠片もない。
「……う……うぅっ……」
衛兵によって頭を押さえつけられたアンネマリーが呻き声を漏らす。
「よい。その手を離してやれ」
グスタフが命令すると、衛兵たちはすぐに手を離して下がったのだが、アンネマリーはそのままぐったりとしている。
「……? この令嬢はどうしたのだ? 随分衰弱しているようだが……」
「この者は<聖女の腕輪>を身に付けております」
「なっ?! 腕輪を?!」
「はい、この者はクリスティナ様を糾弾し、聖女の証である腕輪を奪いました。そしておこがましくも腕輪を身に付けた罰なのでしょう、こうして魔力の枯渇に苦しんでいるのです」
「……う、うむ。それは何というか、自業自得というか……」
年若い少女の疲弊した姿に一瞬同情したグスタフだったが、少女がやらかした内容を聞いてドン引きしている。
腕輪の本当の用途を知れば、誰も身に付けようと思わないだろう。
聖具として代々の聖女が所持していたこの腕輪には、身に付けた人間の魔力を吸い寄せる術式が刻まれていた。
術式で集められた魔力は填め込まれた魔石へと蓄積される仕組みとなっている。



