予想以上の出来事にオスカリウスと神官たちがポカン、としていると、気を良くしたのか更にフレードリクが更に言葉を続けた。
「しかし安心していただきたい! 空席となった聖女の地位はこのアンネマリー嬢が引き継いでくれます! 彼女こそ聖女に相応しい素質を持った素晴らしい女性なのです! 新たなる聖女の誕生に、きっとラーシャルード神も喜んで下さるでしょう!」
そう言ってフレードリクがアンネマリーの肩に手を回し、オスカリウスたちに紹介した。
アンネマリーという名の少女は、控えめな態度に少し怯えた表情をしているが、その瞳に貪欲な野心が見え隠れしていることを、オスカリウスは看破する。
この少女は大神官であるオスカリウスに認められ、正式な聖女に任命されたいという欲望を隠しきれていないようだった。
「……っ、クリスティナ様は、一体何と……?」
オスカリウスの、感情を押さえた、それでも地を這うような低い声に、彼をよく知っている神官たちは冷や汗を流す。
「んん? あの偽聖女は大人しく従いましたよ? 見苦しく言い訳するかと思いきや、やけにあっさりと己の罪を認めましてね。少し拍子抜けでしたよ」
しかしフレードリクはオスカリウスの様子に全く気付かず、肩を竦めてやれやれと首を振っている。
そんなフレードリクの態度に、オスカリウスは何かがキレた音を聞いた。
聖職者になってからというもの、此処まで怒りが湧いたのは初めてだった。
「しかし安心していただきたい! 空席となった聖女の地位はこのアンネマリー嬢が引き継いでくれます! 彼女こそ聖女に相応しい素質を持った素晴らしい女性なのです! 新たなる聖女の誕生に、きっとラーシャルード神も喜んで下さるでしょう!」
そう言ってフレードリクがアンネマリーの肩に手を回し、オスカリウスたちに紹介した。
アンネマリーという名の少女は、控えめな態度に少し怯えた表情をしているが、その瞳に貪欲な野心が見え隠れしていることを、オスカリウスは看破する。
この少女は大神官であるオスカリウスに認められ、正式な聖女に任命されたいという欲望を隠しきれていないようだった。
「……っ、クリスティナ様は、一体何と……?」
オスカリウスの、感情を押さえた、それでも地を這うような低い声に、彼をよく知っている神官たちは冷や汗を流す。
「んん? あの偽聖女は大人しく従いましたよ? 見苦しく言い訳するかと思いきや、やけにあっさりと己の罪を認めましてね。少し拍子抜けでしたよ」
しかしフレードリクはオスカリウスの様子に全く気付かず、肩を竦めてやれやれと首を振っている。
そんなフレードリクの態度に、オスカリウスは何かがキレた音を聞いた。
聖職者になってからというもの、此処まで怒りが湧いたのは初めてだった。



