「な、なあ……。これ、見えないけど触っちまったらどうなるんだ?」

「ああ、悪意ある者や瘴気を纏った魔物なら燃えちゃいますね」

 笑顔で恐ろしいことを言うティナに、モルガンが「ひぃっ?!」と悲鳴を上げる。

「……ん? この気配は……!」

 モルガンの悲鳴と同時に、トールが何かの気配を察知した。
 トールがティナを背後に庇い、警戒を強めたと同時に、”バチバチッ”という音と共に青白い火花が迸った。