星みたいな恋をしよう

真っ赤な顔をしたまま、絆はオスカルを睨み付ける。だが、彼にとって絆に睨まれるというのは、子猫が威嚇しているのと変わらないのだろう。可愛い、と言いたがな笑みを浮かべている。

「そのワンピース、とてもよく似合ってるよ。そのブレスレットも素敵だな。今度、俺にも何かプレゼントさせて?俺の買ったものを身に着けてほしいんだ」

まるでホイップクリームとフルーツがたっぷり乗せられたパンケーキの上に、さらに粉砂糖をトッピングするかのような甘ったるい台詞に、道行く女性たちが頰を赤く染める。言われている絆はただ恥ずかしく、オスカルに言った。

「それ、やめてください!!あたしはあなたの恋人じゃないんですよ!!」

オスカルはニコリと笑うと、絆の腰をグイと抱き寄せる。距離が縮まり絆は抵抗しようとするものの、それより先にオスカルに耳元で囁かれた。

「そうだね、確かに俺たちは今は恋人同士じゃない。でも、今日だけはこの設定でいかせて?ほら、早く行かないとターゲットが来ちゃう」

「〜〜ッ!」

囁かれた右耳がくすぐったく、絆は手で右耳を押さえて声にならない声を出してしまう。恥ずかしい、ただ恥ずかしい。誰かに見られたらどうするのか、と絆は言いたいことが山ほどあったものの、オスカルに手を引かれて歩かざるを得なくなる。