星みたいな恋をしよう

「この毛布です。遺体に毛布をかけたのは、自分が命を奪ってしまった動揺から取った行動だと思います。その人の人生を自分が奪ってしまった、そんな思いから遺体を毛布で包んだ。そして、見たくないという気持ちからクローゼットに隠したのではないかと思います」

何故このような行動を取ったのか、犯人の特徴、被害者の人間像、絆が資料から読み取れる情報から推測したことを、全てオスカルに隠すことなく話していく。

アーサー教授ならば、もっと犯人に繋がることを見抜くことができたかもしれない。そんな思いは頭の片隅にあったものの、オスカルたちが選んでくれたのは自分なのだからだと、絆は自分で自分を鼓舞した。

「なるほど……。絆はそういう視点を持っているんだね」

オスカルは感心したような目をし、絆はゆっくりと俯く。言い終わると同時に安心と緊張が押し寄せてくる。

「アーサー教授みたいに上手くプロファイリングできていないと思いますけど……」