星みたいな恋をしよう

四限目の授業が終わると、授業中は疲れたような顔をして頭をカクカクと動かしていた男子たちが騒ぎ出す。給食の時間だ。

「今日はカレーだ!」

「デザートにプリンも付いてるって!」

男子たちが騒ぐ中、女子たちは「カレーで喜ぶって子どもだよね」と呆れている。配膳係がエプロンをつけ、絆たちが盛り付けられたカレーなどをトレイに置こうとした時だった。

「王塚さん、ちょっと」

先生が真っ青な顔をしながら絆を呼ぶ。首を傾げながら絆は先生に職員室に連れて行かれ、そこで信じられないことを告げられる。

「今病院から連絡があって、王塚さんのお母さんがひき逃げにあって亡くなったって……」

その言葉を聞いた刹那、絆の目の前が真っ暗になった。

真由美は買い物に自転車で出かけた途中で事故に遭った。ひき逃げをした犯人は、警察が捜査をしたもののわからなかった。田舎のため、防犯カメラがなかったからだ。

真由美の遺体を見ても、絆は母親が亡くなった実感が持てず、涙の一粒すら出なかった。信じられなかったのだ。