星みたいな恋をしよう

紺色のセーラ服に袖を通し、友達と話しながら学校へと向かう。制服姿の絆を見て真由美は喜んでいたものの、一しか大切にしていない勝は何も言わなかった。だが、絆にとって勝の存在は、母親をいじめる大嫌いな存在だったため、何とも思っていない。

中学校の教室に入り、朝のホームルームが始まる。教室に担任が入ってくると、担任は口を開いた。

「皆さんには、今日から一週間部活見学をしてもらいます。しっかり見学して、部活を決めるように」

そう言われ、絆の胸が一気に弾む。この中学校にある部活一覧表をもらい、目を通していく。運動部には陸上部、サッカー部、剣道部、柔道部、野球部、卓球部などがあり、文化部には吹奏楽部、美術部、家庭部、園芸部、新聞部などがあった。

「絆ちゃん、どれを見学するか決めた？」

友達に声をかけられ、絆は「決めたわ！」と言い大きく頷く。この一覧表を見る前から少し気になっていた部活があったのだ。